SiteMAP
予報・富士山
< 第2戦目 >
大会名
ワールドカップ
コロンビア戦
開催国
コロンビア
エリア
ロルダニーロ
期間
1月15日〜1月22日
< 成績 >
総合 58位 (123人中)
女子 3位 (12人中)
第3戦目へ
2011年 リストへ
戻る
【概 要】
初めて訪れる国、コロンビアで開かれたワールドカップに参加してまいりました。
コロンビアと聞くとかなり治安が悪いイメージです。
3年前には、クロカンにでたイタリア人が無事着地の無線を入れたあと行方不明になり、
誘拐されたのではと噂になって未だに見つかっていないそうです。
そこでベネゼエラ人の友達にコロンビアの治安を尋ねてみたところ、
政府が軍隊を使って麻薬組織を一掃し、今では我々の国(ベネゼエラ)よりもずっと安全だよ、
と教えてくれましたので行くことに決めました。
エリアは、穏やかな山容で、広い盆地の中を飛ぶような感じです。ターンポイントは、フラットに多くあり、コース取りの選択肢は多数。
毎日お天気が良く、朝少し雲底が低くてテイクオフは霧の中でも次第に晴れて好条件になり、
午後遅くなるとたまにサンダーストームのリスクはありましたが、結局6日間連続で飛べました。
この大会はオゾンの画期的2ライナーグライダー・R10に乗換えてから初めての大きな国際大会でした。
R10は高性能機なのに非常に乗りやすく、初日からいい順位で進み、
最終日前日では2位の女子を大きく引き離してトップを独走していました。
全体でも30位くらいとかつてない好成績。
自分が随分うまくなったように思っていました。
これは実はグライダー性能とラッキーに助けられた結果だったことに気づいていなかったのです。
この慢心が悲劇を呼びました。
最終日、発表されたタスクは128Kmのロングタスク、これを無難にこなせば女子優勝です。
しかし怖いものなどなにもない!くらいの勢いでしたので、トリムを開け、アクセルを踏み、できる限りのスピードで飛びました。
そうしてまだ30Kmも飛ばない地点でグライダーを大きく潰され回復させることができず、 レスキューを投げてしまったのです。
500点以上あったポイントは2位3位の女子にひっくり返され、かろうじて女子3位に留まれた結果となってしまいました。
ただ成績は落としたもののラッキーなことに、自分の体にもグライダーにも怪我はありません。
大会が始まる前、2人のパイロットが怪我をしてしまい病院に入院していたのですが、病院事情は非常に悪いともっぱらの評判でした。
日本から遠く離れた国で、怪我せず無事に日本に帰り事ができて本当によかったと思いました。